インプラントメンテナンス

インプラントはメンテナンスが必須

インプラントはメンテナンスが必須インプラントは人工歯を使用するため、なかなかケアの意識が身につきません。しかし、インプラントのケアができていないと、周辺の歯茎に炎症が起こる「インプラント周囲炎」のリスクが高まります。

インプラントそのものはむし歯になりませんが、周辺の歯茎は他の歯茎と同じく炎症が起きるため、日々のケアと定期的なメンテナンスが必要です。

定期健診のススメ

定期検診インプラント治療には生体親和性に優れたチタン製のインプラントを使用するします。そのため埋入後はチタンと顎の骨が結合していきます。その過程で硬いものを噛んだり歯ぎしりや食いしばりをすると、インプラントがうまく結合できず、脱落する恐れがあります。

そのようなリスクを低減させるため、インプラント治療中は歯科医師の指示に従って定期健診を受けることが重要です。また、インプラント治療後もインプラント周囲炎を防ぐために、定期健診に通っていただく必要があります。

メンテナンスで見るポイントは次のとおりです。

  • インプラント周囲炎の有無
  • 噛み合わせの問題点
  • インプラントの揺れ具合
  • 歯周ポケットの深さ

メンテナンスの頻度は、3ヶ月~6ヶ月程度が目安です。
メンテナンスをしない場合、インプラントの寿命が縮まる恐れがあるため、長くインプラントを使用するためにも定期的にお越しください。

メンテナンスの流れ

1.お口の中のチェック

お口の中のチェックインプラント周囲炎の有無を調べるために、口腔内の清掃状態、歯肉の腫れや炎症、インプラントの揺れ具合などを確認します。

また、インプラントと人工歯が適切に連結できているか、壊れていないかもチェックします。

2.噛み合わせチェック

噛み合わせチェック咬合紙というカーボン紙を噛んでいただき、噛み合わせのバランスを確認します。

部分的に強い力がかかっている場合は、人工歯を削ることによる噛み合わせの調整が必要です。

3.レントゲンで歯槽骨の状態を確認する

レントゲンで歯槽骨の状態を確認するレントゲン撮影で、インプラントと顎の骨の結合状態や炎症、骨吸収の有無を確認します。また、むし歯や歯石の有無など、他の歯も一緒に確認するため、トラブルの早期発見が可能です。

上顎の奥歯にインプラントを埋入している場合は、上顎洞炎の有無も確認します。

4.ブラッシング指導

ブラッシング指導インプラントの品質を保つには、日々の歯磨きが欠かせません。しかし、丁寧に磨いていても、磨き方にクセがあると、磨き残しが発生します。そのため、定期的に歯科医院でブラッシング指導を受けて、歯磨きの質を高めることが大切です。

当院では、デンタルフロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどの使い方から歯ブラシの持ち方、磨き方までアドバイスしております。

5.PMTCなどのクリーニング

PMTCなどのクリーニングPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具で歯の表面や歯と歯茎の間に溜まった歯垢や歯石を取り除く処置です。汚れがひどい場合は、人工歯を取り外したうえでクリーニングをします。

当院では、抗生物質を使用せずにトラブルに対処できるレーザーを導入するなど、きめ細かな医療体制を整えております。

メンテナンスを怠ると・・・

メンテナンスを怠るとメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎になる恐れがあります。インプラント周囲炎は、インプラントの周りに発生する歯周病のことです。

通常の歯周病と同じく、歯垢に含まれる歯周病菌が磨き残しの影響で増殖し、インプラント周辺の歯茎に炎症を引き起こします。インプラント周囲炎の症状は次のとおりです。

  • インプラントの周りの歯茎の腫れ
  • 歯茎から血が出る
  • 歯茎から膿が出る
  • インプラントと歯茎の間の溝が深くなる
  • 歯茎が痩せて下がる
  • インプラントが揺れたり抜けたりする

メンテナンスが基本

メンテナンスが基本インプラント周囲炎は、通常の歯周病と比べて進行しやすいとされているため、より一層メンテナンスが重要になります。治療しても改善しなかったり、骨の吸収が進行して改善が期待できなかったりする場合は、インプラントを抜く必要があります。

インプラントを長く使い続けるには、歯科医師の指導のもとで正しいセルフケアを続けるとともに、定期的なメンテナンスが必要です。インプラント周囲炎を防ぐためにも、インプラント治療後は根気よく通院するようにお願いいたします。

一番上に戻る
TEL.0465-44-4427TEL.0465-44-4427